コンコンッ・・・

ノックする音が聞こえると
扉が開いた。

「なんか用?」

お母さんだろうか。
少し ぽっちゃりして
ニコニコして
すごく優しそうだ。

「ごはんできたよ。
彼女さんも一緒にどうぞ?」

「あ、ありがとうございます。」

私に向かって言うから
かなり動揺してしまったけど
何とか、失礼がないように言えた・・・

輝樹の後をついていくと
さっき 話し合い?をしてた
部屋へと入っていく。

広いフローリングの部屋で
キッチンとリビングが一緒になってる。

大きいダイニングテーブルに
4人分の食事が並べられていた。

輝樹はイスに座ると
黙々と食べ始めた。

「・・・いただきます」

「いっぱい食べて下さいね」

箸を取り 食べ始めるけど
目の前に座ってる
輝樹のお母さんを前に
緊張しすぎて
味が分からない・・・・


正樹くんも輝樹も
無言で食べてるし・・・

お母さんは
時折、私の顔を見ては
ニコニコしながら
食べてるし・・・・

この食卓風景が
普通の事なんだろうか・・・