「こっちに座れ。」

言われるがままに
輝樹の隣に座るけど・・・

やっぱりドキドキして
緊張して・・・

顔を上げることすらできない。


私には
少し離れた所に座るのが
心臓にはいいかもしれない・・・

「どうかしたか?」

「あ、え?ううん?」

「春菜、キスしていい?」

「へ!?あ・・・うん」

さっきから
完全に挙動不審な私だ・・・

「って、うつむいてちゃ
何もできねぇんだけど?」

・・・・分かってる。

分かってるけど、
恥ずかしいんだもん。

「ほら、」

両手で顔を持ち上げられ
至近距離すぎる輝樹の顔に
思わず 目をギュッと瞑った。

その瞬間 温かい感触と
輝樹の匂いで 心臓が跳ね上がる。

そのままベッドにもたれ掛かるように
輝樹が覆いかぶさり
優しく 首元にキスが降り注ぐ。

キスだけで
変な気分になってる私は
やっぱり変態なのかもしれない。