「・・・輝樹って
もしかして、
兄弟いる・・・?」

「あいつ・・・・
何された?」

・・やっぱり

さっきのは 輝樹じゃない。

輝樹じゃないのに
あんな事されて・・・・

輝樹じゃないって
気づかなかった自分が
本当に情けない・・・

「何も・・・私は大丈夫・・
輝樹の兄弟?」

「あぁ、兄弟っつーか
双子。
春菜、何されたか言え。」

「たいした事されてないよ・・・」

「いいから言えって!」

「・・・・キスだけ」

「じゃあ、この首は?」

「キスだけ・・・」

それ以上は言えるわけがない。

「じゃあ、ちょっと来い」

痛いくらいに腕を掴まれ
さっきの部屋へと向かう輝樹の後ろを小走りでついていく。