「何 今更照れてんの?」

照れてるとかじゃなくって・・・

そのまま押し倒され
両手を左手で
押さえつけられたまま
キスをされ

「っいたっ・・・
ちょっ・・・輝樹!」

首筋に 噛み付かれたような痛さが走り
輝樹の右手が
洋服の中へ入ってきた。

「ちょっと・・・待って、
待ってってば!輝樹!」

必死に抵抗するけれど
やめる様子はない。

輝樹の顔が
唇から首筋へ
首筋から胸へと・・・

初めて経験する
キスの愛撫に
変な感覚と、恐怖で
どうする事もできない。

「ねぇってば・・・お願い
ちょっと待って・・・」

泣きそうな私の声で
ようやく 私の押さえつけられてる手が緩んだ。

「どうしたの?」

「ごめっ・・・
私・・・」

「ベッドの方がいいとか?」

「そういうわけじゃ・・・」

「じゃあ、何?」

「ごめんなさい、
私 体調悪くて・・・
もう帰るね・・・」

いつもと違う輝樹の雰囲気に
体がすくんで
怖くなってしまい
部屋を飛び出した。