コンビニで買ったアイスを食べながら 
いとこくんの後ろを歩く。

「そういえば、久保先輩に
ちゃんと自分の気持ち言った?」

「あー・・・言ったっていうか
何となく伝えたけど
微妙に丸め込まれた感じかも・・」

「そっか、でも
うまくいってんでしょ?」

「・・まぁ、一応」

ほんと 一応・・・だ。

先が見えない恋愛って
こういう事を言うんだと思う。

「何事も 深く考えず
気にしないのが一番!
特に 久保先輩に関しては
気にしないのが一番だよ」

「・・・・うん。
分かってる・・・
でも、せめて 私にバレないように
他の女と遊んでほしいよね。」

「あははは、普通の男なら
バレないようにするんだろうけど
久保先輩だから
それはムリだろうねー、はははは」

「だろうねぇ・・・・」

そんな 変な会話を繰り返しながら
部屋に行くと
さっきまでの 微妙な空気は
明るい雰囲気に変わっていた。

「春菜、おそーい!」

「ごめん、アイス食べたくて
また買いに戻ってたの」

「で、その買ったアイスは?」

「あ、いとこくんに
半分あげたけど・・・」

「ずるーい、私が食べたのに!
けんちゃん 最低」

「えぇ!?俺 悪者!?」

なぜだか いとこくんが悪者にされてるけど
いとこくんは 美香に逆らえないのか
おもしろい会話だ。
そのまま 美香といとこくんの
変な会話を聞きながら
みんなで大笑いして時間は過ぎていった。