「いや~、お前
おもしろいわ。ははは
久しぶりに こんな爆笑したわ。
ガキのやる事は やっぱ新鮮だわー」

意味の分からない私は
ただ 黙ってその様子を見てるしかない。

「レモンティーを
早く渡せって事じゃないの?」

「違う違う、俺
んなもん飲まねぇし。
つ~か、お前にあげたのに
渡せって言うはずないだろ。
どんだけケチな男だよ。
ぷっ・・・くぅははは
マジ お前いいわ。」

「何渡せって事だったの?」

「手だよ、手。
ほらっ、こうやって・・」

そのまま手を掴まれ
握られた。

車の中なのに
手を繋ぐって・・・
分かるわけないじゃん・・・


「お前さ~
処女だろ?
男に免疫なさすぎだしな」

「なっ・・!?な・・・
処女・・って・・」

「図星だろ?ははは
まぁ、安売りしてる女より
全然いいけどな。」

この男から
そんな言葉がでるとは
意外すぎる・・・

そのまま車は
外灯も少ない
山道を走り始めた。