輝樹からの連絡は一切ないまま、

意を決して
自分からかけてみるけれど


お客さまのお掛けになった電話は・・・


と、淡々とアナウンスが流れるだけで
まったく連絡がつかなくなってしまった。


健二くんに電話をしたり、
亮くんに電話をしたり、
正樹くんにも、
去川さんにも

思い当たる人は
すべて電話をして

輝樹が どこに住んでて
どうすれば連絡がつくのか
聞いて回ったけれど


みんな 分からない・・・という回答ばかり。


大工の仕事も 
ずっと休んでるらしく

結局・・・・

輝樹の真意も、
これから どうすればいいのかも
分からないまま・・・


八方塞になってしまった・・・・


けれど・・・・


たまに テレビに出て
雑誌にも載ってる姿を見る限り・・・


まるで 私は
輝樹にとって なんてことない存在だったかのように思えて・・・


もしかすると、

私という存在は輝樹にとって


・・・邪魔だったのかもしれない。