「だから、結局
輝樹、あんたのせいで
春菜が巻き込まれたって事!」


「は・・・?
何言って・・・・
・・・とおる、
あかりの言ってる事違うだろ?なぁ?」


「すいません・・・!
本当に・・すいませんでした!」


急に 土下座する姿に
ただ みんな唖然とするだけだ・・。



「俺・・・ずっと好きで・・
物心ついた時には もう輝樹の事好きになってて・・・
いくら いろんな奴と付き合っても
どうしても好きになれなくて・・・
けど、しばらく連絡途切れてて
このままなら忘れる事ができるかもって時に・・・
佐々木さんと正樹が就職してきて
輝樹から 佐々木さんの事頼まれた時・・・
マジでしんどくて・・・・
このままだと忘れるどころか いつか 自分の気持ち言っちゃうんじゃないかって怖くて・・・」


去川さんの言葉を聞いた輝樹は
しばらく考え込み


「ごめん!俺、何も気づかなくて
ひでぇ事 お前に頼んで・・・
マジで、ごめん!
でも・・・俺 本気で お前の事 ダチだと思ってるから・・・
その・・・」


「だ、大丈夫だって!
俺は 全然分かってた事だしさ・・
いきなり、変な事言ってごめん」


「その・・・こういうふうに
春菜に手出したりするのは
さすがに許せねぇけど・・・
俺が・・・させたようなもんだし・・
ごめんな・・」


「輝樹が謝ると
俺 すっごいみじめになるじゃん・・
佐々木さん、本当 ごめん・・」


そう言うと
飛び出すように
帰って行ってしまった・・。