「てことでいきなりだが今夜だ。
 あんま派手にやんなよ?沙織。
 一応りくと行ってこい。
 言っとくが普通の女だからな?
 あんまやりすぎんなよ?」

まぁ喧嘩でもほとんどあたしは
女担当。今では喧嘩に女が出る時代。
それをつくったのもフローディアだった
お袋だと思う。

でも、あたしはなんとなく物足りない。
確かに、危ないかも知れないけど
それなりにスキルはあるし、
やってみたいとは思う。
まぁ、いっか。こういう情報
いっつもわざわざあたしに回してくれるし。

よし、今夜が楽しみだ。

すると啓輔が

「いっつも沙織ばっかずりぃなーーー
 俺もたまには暴れてぇよ。」

と言って机に足を投げ出した。


「しょうがないじゃん、すぐ片してくるし。
 向こうもあたしが出るなんて思って
 ないでしょ。」

まだブツブツ言ってる啓輔。

「じゃぁそれと集会ももうすぐだ。
 一応しないとは思うけど
 気をつけろよ。」

なんだよ、一応て笑

「分かってる、分かってる。
 んじゃ、いってきまーす。」

と言いながらあたしは
食べ終わったピロの箱を
ゴミ箱に投げ入れて部屋を出た。