さてさて皆さんお説教をくらい終わったとこで
今日の本題。雑誌のせいでまだ痛い
頭をさすりながら席についた。


ここはあたしたちの溜り場の倉庫の隣にある
部屋だ。皆暇なときに集まったり、
集会の前の幹部会議とかいろいろ
利用している。
麻雀とかビリヤードとか遊ぶものも
あるし何かと便利だ。

部屋のど真ん中に大きな机。
そして壁には我等フローディアの
マークの旗が飾ってある。


わたしがさっきまで座っていた
回る椅子に総長のみつが座り、


総長の右側の長いソファに涼とあたしが
座る。つまり、あたしと涼がみつの右腕。


あんまり聞かないと思うけど女のあたしでも
乱闘とか結構参加している。

負けたことないし、困ったときは
他の皆が手を貸してくれるから大丈夫。

まぁ困ったことは一度もないけど。
喧嘩の強さは親父譲りって皆に言われる。


そして左側に啓輔とよしが座る。
啓輔もよしも涼もあたしより
全然強いと思う。

でも、誰もあたしが右腕やっている
ことに文句は言わない。

お袋も右腕だったらしい。
女は右腕に付くのが決まりみたいに
なってんのかな?
わかんないけど。


「さて、本題。まー単刀直入に言うけど、
 北の奴らが少しずつだが俺らに圧力
 をかけてきている。りくによると
 一昨日、チームの奴がやられたらしい。」


北の奴らと言ったら1つしかない。
『夜桜』だ。あたしたちの規模には
全然及ばないが、強い奴らしかいない。
いろんなとこから集めてくるらしい。


向こうの総長がみつにライバル意識が
あってみつのが強いのに
いっつも突っかかってくる。
あそこには確か女が数人いた気がする。
さてさてあたしの出番かな、


「りくとか他の奴らに任せればいいと
 思ったんだが、沙織が欲しがる情報
 だと思って持ってきた。」


「やったぁぁぁぁ!!!!
 きたきた!待ってました♪」