「こいつ?だから誰に向かってそのなめた口聞いてんだよ、あぁ?」

と言ってりくが哲の胸ぐらを掴んだ。

「やめな、りく。本当に彼氏。でもまぁ今から別れるとこ。」

「あ、すいません、沙織さんの男とは知らずに!」

と言ってりくは手をすぐ離して頭を下げてきた。
哲は胸ぐらを掴まれたせいか、むせている。

いやー恥ずかしいなー、だってあたしが振られてる
ようなもんでしょ?笑

でもこいつらの目の前で変なとこ見せれないし・・・・

「んーーまぁそういうことだから、哲、今までありがとね。」

と言って立ち去ろうとした。


「ま、待ってさお!」

と、手を掴まれた瞬間



ドカッ!!!!!


と鈍い音がこの狭い道の間に響いた。

地面に倒れこむ哲。
音の正体はあたしのハイキックが
哲の顔面にクリーンヒットしたから。


「がたがたうっせぇんだよ、
 てめぇみたいな汚ねぇ男の面、2度と見たくねぇよ。
 散れ。」

あー本性でちゃった笑
ガタガタなってる哲。

他の5人は綺麗に並んでそれを見てる。

あたしはまた歩き出す。
さようなら、普通の男、あーまたやっちゃったよ・・泣

するとりくが倒れこんでる哲に


「何があったか知らねぇが、沙織さんが言ってたこと
 守れよ。2度と汚ねぇ面、出すなよ。」

まぁ後ろから聞こえてくるから哲は
どうなってるか分かんないけど、
まぁとりあえずばれるだろうな、本性、確実に笑

・・・・ま、いっか。


やっと口が開けたのか、
哲の声がする

「さ、さ、沙織、お、お、お前らの何なんだよ!」

ドカッ!!!!!
また鈍い音が聞こえる。

苦しいのか息をぜぇぜぇさせて咳をしている哲。
あーせっかく気絶しない程度に蹴ったのにーりくのあほーーー!

「てめぇ、言ったろ?沙織さんだろーが、なめてんじゃ
 ねぇぞ。しかも、そんなことも知らねぇで沙織さんの男かよ。
 沙織さんはフローディアだぞ。その足りねぇ頭に
 叩き込んどけ、くそが。」

と言って5人の足音が聞こえてくる、
振り返って哲を見てやろうと思ったけど、
まぁ、いいかと思ってやめた。
あぁ、さようなら、私の青春・・・・