「おい、遅かったじゃねぇか。」

あたしが五十嵐に聞こえる大きさの声で
声を張る。


すると向こう側がざわざわし始める。
それもそのはずだ。夜桜でさえ
この格が違うからと言って
幹部は№3とかしかだしてこないのに
こっちは右腕だ。


しかも、女。


向こうのざわざわが聞こえてくる。
すると横の女が五十嵐に耳打ちをした。


「あれ、フローディアの沙織ですよね?
 なんで・・・やばいっすよ、
 確かに女なのはありがたいですけど、
 到底敵う相手じゃないっすよ!
 しかもあたしらが相手で