「三年の藤崎冬矢です。」


「おん前もっと愛想良くしろよ!」


村神委員長につっこまれても、うろたえず目を閉じながら席に着く。


「な、なんかあの人……、冷たそう。」


岡坂くんも同じ事を思っていたらしく、わたしは頷く。


(他の人はみんな優しそうなのに…)


結局、その日は軽いミーティングだけで終わったが、私はあの藤崎先輩が怖くって、ろくに話など聞いていなかった。