怯えたようにビクリと体を震わす麗華。

「こう見えても私はフェミニストでな…女性は丁重に扱うんだが…こと仕事が絡むとそうはいかない…こういう仕事だと敵も多くてな…会社を守る為に、やる時は徹底的にやらせてもらっている…」

麗華の頬を指先で撫でるオリヴィエラ。

麗華の頬が震える…。

「君のように可愛らしい女性が悲鳴を上げて悶え苦しむ姿を見るのは心が痛むが…仕方ない、指揮官が名乗り出てくれないのだからな…」

そう言って麗華を無理矢理立ち上がらせようとするオリヴィエラ。

と。

「俺が指揮官だ」

それを制するように、小川が名乗った。

「この分隊の分隊長を務めている小川 和也三等陸曹だ…そんな小娘より口は堅い…楽しめるぞ?」

「……」

オリヴィエラの口元が、ギワァッとつり上がる。

「 Puede dirigir a la próxima habitación.
(隣の部屋に連れて行け)」