「戦術自衛隊が、遠路遥々コロンビアまで何しに来た?」

「……」

日本語で問いかけてくるオリヴィエラにも、小川達は黙して語らず。

「もう一人仲間がいただろう?何処へ行った?」

「……」

「やれやれ…」

手を後ろに組んで、小川達の目の前をゆっくりと行ったり来たりしながら、オリヴィエラは溜息をつく。

「これでは仕方ない…少し手荒な手段を用いて、尋問をするしかないな」

それは即ち、拷問を意味した。

「私の質問には、部隊の指揮官に代表して答えてもらう事にしようかな…さて…」

オリヴィエラの口角が残忍に歪む。

「誰が指揮官かな?」