外が騒々しい。

部屋の中から様子を見ていた三浦。

そこへ。

「三浦君!」

対人狙撃銃を手にした麗華が駆け込んでくる。

「緊急事態よ!すぐに装備を整えて!」

「敵襲か!」

口より先に体が動いた。

防弾チョッキ2型と88式鉄帽を身につけながら走り出る三浦。

外は既に戦場と化していた。

爆発による火災、撃たれて倒れている隊員達。

小川や小暮、谷口が必死に応戦している姿が見える。

「三浦!」

小川が叫んだ。

「謹慎は一時解除だ。ジャンジャウィードのディアボ制圧に当たる」

「了解です!」

三浦は手にしたM4カービンのセイフティを解除した。