確かに小川や谷口、小暮の遺体は発見される事はなかった。

当然だ、彼らは生存していたのだから。

生体兵器との激しい戦闘の最中、開始された爆破作戦。

生体兵器は小川達から受けた大ダメージのままで爆破に巻き込まれて瓦礫の中に埋まった。

小川達もまた、命運を共にする筈だったが…。

「あの時運よく瓦礫同士の折り重なった空間が出来なければ、俺達も生き埋めにされていただろう…生存できたのは奇跡でしかない…」

小川が呟く。