「寂しくなっちゃったわね…」

麗華の様子に気付いた豊田が呟く。

「あんなに居た仲間が一気に居なくなるっていうのも、何だかね…」

「……」

豊田の言葉にも、麗華は答えない。

何と答えていいかわからない。

…あの地下鉄構内での特殊任務。

最終的には戦術自衛隊増援部隊の爆破作戦により終結を見た。

全ての入り口からC4や手榴弾を投入され、逃げ場を失ったディアボ達は爆発と共に死滅。

構内は完全に崩落し、炎と煙に巻かれた末に全滅した。

地上に逃れ、生き残ったディアボもいるにはいたものの、その数はごく僅か。

戦術自衛隊の戦力を以ってすれば、掃討は容易だった。