「くそっ!」

後退しつつ89式小銃をフルオートで撃つ小川。

「豊田、麗華、谷口と小暮三等陸曹を頼む!」

「はっ、はいっ!」

慌てて谷口達を引き起こす二人。

そうしている間にも、生体兵器はのしのしと接近してくる。

頭部からは夥しい流血。

皮膚や肉どころか頭蓋骨まで貫通し、脳が露出している。

確実に小川達の銃撃は効いている。

ダメージを与えている筈なのだ。

それでも生体兵器は倒れない。

信じ難いほどの耐久力だった。