「がはっ!」

喀血しながら吹き飛び、構内のコンクリートの壁に叩きつけられる谷口。

防弾チョッキ2型を装着しているにもかかわらず、その威力は殆ど防ぐ事が出来なかった。

肋骨が折れなかったのが不幸中の幸いだ。

「谷口!」

「っ…野郎っ!」

小川と小暮が反撃するが。

「うぐぅっ!」

今度は左の鉤爪によるバックハンドブローで、小暮が殴り飛ばされる!

谷口と同様に壁まで吹っ飛ばされて叩きつけられる小暮。

背中を強打し、そのままズルズルと崩れ落ちる。

第一空挺団とWAiR出身の精鋭でさえ、生体兵器の攻撃を直撃されては耐えられない。