ディアボの群れ全てが死滅しないのは予想の範疇だったが、生体兵器が06式小銃擲弾を二発も食らって尚生き延びるとは。

そのしぶとさに舌を巻きつつ、小川は踵を返して走り出す。

先程まで殺し合いをしていたのも忘れて、小川を追跡するディアボと生体兵器。

だが好都合だ。

「小川分隊長!」

敵を引き連れて戻ってきた小川を、隊員達が迎える。

「走れ!走れ!」

自らも走りながら指示を出す小川。

小川分隊は、全員でディアボの群れと生体兵器を引き付ける。