支援要請とトラップの設置が完了。

「増援部隊は30分後に到着、地下鉄の各駅入り口から、C4(軍用プラスチック爆薬の一種)や手榴弾を投げ込むそうです。小川分隊は足止め終了次第、速やかに地下鉄構内から脱出せよとの事です」

「30分か…」

麗華の言葉で、小川は時間を確認する。

「よし、早速作戦を開始する。俺が06式小銃擲弾で敵の注意を引く。お前達は追ってきた敵をトラップの方へと誘い込め、いいな?」

「了解」

隊員達は各自頷いた。