しかしそれでも、この地下鉄構内に潜伏しているディアボ全てを仕留める事はできないだろう。

もしここが本当にディアボ達のアジトだとすれば、数千から数万規模の数がいる筈。

とても手榴弾13個程度では…。

「勿論それも分かっている」

小川は言う。

「あくまでこのトラップは敵の足止めだ。事前にHQに支援要請して、増援部隊を送ってもらう。地下鉄構内に隠れているディアボを一網打尽にするぞ」

つまり、小川分隊が囮となってディアボ達を地下鉄構内に閉じ込め、増援部隊の攻撃で一気に全滅を狙うという訳だ。

「麗華、早速HQに支援要請を」

「はいっ」

麗華が頷いた。

その間に小暮、小川、谷口の三人で、地下鉄構内にブービートラップを設置する。