西部方面隊は九州、沖縄の防衛を担任しており、対馬から与那国島までの南北1200キロ、東西900キロにも及ぶ広大な守備範囲を持つ。

離島が敵対勢力に攻撃される場合、未然に上陸を防ぐのは困難な場合がある為、占領された離島を奪還する為の先遣部隊として創設された。

第一空挺団が落下傘降下又はヘリコプターにより空から敵後方に侵入するのに対して、WAiRはヘリコプター空輸による海中への降下とそれに続くゴムボート等の上陸用舟艇を使っての離島への潜入、または強襲を行う。

増援部隊の強襲に先立って当該離島に潜入し、偵察による情報収集などの工作活動で強襲の下準備をする事も想定している。

つまり、今回のカマドウマの繁殖地と思われる離島への潜入工作任務に打って付け。

今回の任務には小暮がまさに適任なのだ。