あまり話題にのぼっていないが、先日の谷口と豊田救出作戦の際には、戦術陸上自衛隊の部隊にも死傷者が出ている。
敵はカマドウマという未知の生命体。
如何に屈強な戦術自衛隊員といえど、生態すら謎に包まれているカマドウマとの交戦には多大な危険が付き纏う。
ましてや救出作戦の時点では、人型カマドウマの存在は殆どの隊員が知らなかった。
対処方法も分からぬままに人型と遭遇してしまった隊員の多くが負傷し、数人は命を落とした。
その数人というのが、小暮の部下達だったのだ。
「すみません…小暮三曹…」
「私達が足を引っ張ったばかりに…」
視線を下げ、詫びるしかない谷口と豊田だったが。
「そんなしみったれた顔は見たくない」
小暮は紫煙を吐き出した。
「今はあのクソッタレどもをどうやって殲滅するか、その会議だろう?」
敵はカマドウマという未知の生命体。
如何に屈強な戦術自衛隊員といえど、生態すら謎に包まれているカマドウマとの交戦には多大な危険が付き纏う。
ましてや救出作戦の時点では、人型カマドウマの存在は殆どの隊員が知らなかった。
対処方法も分からぬままに人型と遭遇してしまった隊員の多くが負傷し、数人は命を落とした。
その数人というのが、小暮の部下達だったのだ。
「すみません…小暮三曹…」
「私達が足を引っ張ったばかりに…」
視線を下げ、詫びるしかない谷口と豊田だったが。
「そんなしみったれた顔は見たくない」
小暮は紫煙を吐き出した。
「今はあのクソッタレどもをどうやって殲滅するか、その会議だろう?」