子供の頃から、少女漫画が大好きだった。
『好きだから』
とか、
『お前以外、愛せない』
とか、王子様の様なイケメンが主人公に告白するシーンはやっぱり…
『ありえねぇだろ(笑)』
この発言をした奴は、幼なじみの壱也だ。
『はぁ…。あんたって本当、女心が理解出来てないって…返してよ、私の漫画!』
壱也に貸した少女漫画を、無理矢理取り上げた。
『こんなの理解する方が難しくね?』
壱也はそう言って、私のベッドに寝そべる。