ガラッ
勢いよくドアが開く。
「おっはよー!」
明希だ。
明希の声を耳にした女子はみんな明希の方を向いた。

「なあなあ昨日の『ヘキサボン』見たあ!?
めっちゃ面白かったんやけどおっ!!」
明希は1番の友達、なつみに話しかけた。

スッ
なつみは明希に背を向け、違う子と話し始めた。
明希から笑顔が消える
「…え」
今度はなつみの袖を引っ張りながら話しかけた。
「ねえっなつみ?聞いてるの?」

なつみは勢いよく袖を掴んでた指をのけた。
「触らんといて」