「美音、どうだ?」 先生がまっすぐ美音ちゃんを見ている。 「クラリネット、やります。」 美音ちゃんが静かに言った。 「よーし!決定だ。 今日からお前らは仲間だ。 お互い、大切にしろよ。 たった6人の同期なんだからな。 6人って吹奏楽部として少ないだろ?」 たしかにそうかもしれない。 中学の同期は30人以上居たんだから。