バスが停車すると真っ先に降りる先輩。 自分がいつも降りるバス停ではないところで降りた彼は、何故かあたしを待っているみたいだった。 「何ですか?」 少しばかり冷たく言った言葉に、何も返ってくることはなく、沈黙が続く。 「あ、そういえば…」 そんな沈黙が嫌であたしは無理に笑顔を作って言った。