「え、ちょっと、どうした?」 あたしは首を横に振る。 「いえ、何でもないです。」 「何もないはずないやろ?」 どう答えていいか分からずにいると、遠くの方からバスのヘッドライトの光が見えた。 「…ほ、ほらバス来ましたよ?帰りましょう。」