「何でですか…? 前のほうが良いって どういうことですか?」 ガタンと椅子から立ち上がり、 そう言うのはやはり舞実さん。 「それが分からないなら 明日の合奏も中止だ。 1週間よーく考え直すんだな。」 大山先生は冷たくそう言い放つと 音楽室を出て行ってしまった。