「……雫」




耳元で囁かれた俊平の声は震えている気がした。



だけど、俊平の唇は再びあたしの名前を呼ぶことはなくあたしの唇に触れてきた。



あたしはそのまま俊平に抱かれた。



あたしたちは狂ったように何度も抱き合った。



そしていつの間にか眠ってしまい、目覚めたらベッドの上で俊平の腕の中にいた。




「起きたか?」


「うん。俊平、起きてたの?」


「ああ」




俊平はあたしの頬を優しく撫でる。



そしてその手を顎に首にとずらしていき、あたしのネックレスを触ってきた。