「……俊平?」




あたしは膝をつき俊平に手を伸ばそうとした。



すると彼女に思いっきり手をはたかれた。




「触らないで!あんたのせいで俊平さんが…」




彼女はそう言って、声をあげて泣き出した。




あたしはそれ以上俊平に触れることができなかった。



救急車がやってきて、俊平と彼女は行ってしまった。



あたしも一緒に行きたかったけど、行けるわけがない。



俊平がこんなことになったのもあたしのせいかもしれない。