さっきまで立って喋っていた俊平が両手で頭を抑えてうずくまっていた。



どうしたの?何があったの?




「早く救急車!救急車呼んで!」




何が起こっているのかわからない。



救急車?



俊平どうしたの?



あたしはやっと動くことができ俊平の側まで駆け寄った。




「シュンさん!大丈夫だから!救急車すぐ来るから!」




彼女はうずくまる俊平に言葉をかけている。




「し、雫…なんでもねぇから…気を…つけて帰れ」




俊平は痛そにしながらあたしにそう言うと意識を失った。