「…怖いよっ、


 楽しかった
 お父さんとの思い出が

 全部あの日に
 かき消されちゃいそうで…っ」












泣き崩れるあたしに


「……忘れなくていい」





そう言って笑う駿。 






「…麗は今
 誰のおかげで生きてる?


 誰のために生きてる?




 麗が生きてることで
 幸せだと思ってくれる人は?


 笑ってくれる人は?」