倉庫を出た今も
俺たちは
前へと足を進めている。






すると、




「…ねえ、どこ行くの?」




と、不安気に聞いてきた麗。





どこに向かうか
言ってしまったら、

麗が歩くのを
やめてしまうような気がして
俺は無視する。








そんな俺を見て、
またかとでも
言いたげな顔をする麗は




…静かに俺の横に来た。










「…っ///」



そんな小さなことに
思わず赤くなる俺。




幸い、麗は気づいてないようで。



…良かった。



心のなかで小さく呟く。