-駿side-







「…それは断るよ」




そう言って
急に悲しそうな顔になる麗。





2回目の

"獣姫になってくれないか"


俺のその言葉に
1回目と同様、






麗は首を振った。








"あたしは
 誰かに守られるのは
 嫌だから"



そう言った麗の瞳が
今でも忘れられない俺。








「…そんなに守られるのは嫌か?」



あの時の言葉を思い出して、
悲しくなった俺は


その思いが表情に出てしまう。