「…っ、…」








「…翔司も、


 黒龍を守るために
 出て行ったわ。



 ……、



 その真っ黒な髪も

 真っ黒な瞳も



 翔司と同じ。




 …だけど、

 麗、あなたは生きて」






涙を堪えながら
そう言ったお母さん。





そんなお母さんに




「お父さんの仇、とってくる」





あたしはまた笑顔を向けた。