… 「「…」」 たった一言ずつ 交わしただけで沈黙が続き、 テレビからの 笑い声だけがリビングに響き渡る。 そんな沈黙を破ったのは、 「…ねえ、竜聖… もし… 自分の幸せと相手の幸せ、 どちらかひとつを 選ばなきゃいけなくなったら… 竜聖はどっちを選ぶ?」 あたしだった。