お風呂から出ても、 やっぱり目の赤みは消えてなくて。 「…なんて誤魔化そう…」 あたしは 言い訳を考える。 そして、 リビングへ向かうと 「遅かったわね、 竜聖も待ちくたびれてるわよ」 テーブルには 既に料理が並べられていて 「おかえりなさい、麗さん」 竜聖があたしを見て微笑む。 … 「…ごめん、ごめん。 お腹空いちゃった、 早く食べよう!」 その笑顔は直視できなくて… あたしは料理へと目を向けた。