倉庫に着くと、
想像していたよりもずっと静かで。



その静けさがまた
あたしに恐怖心を抱かせる。








そんな時、





「海龍だせやああああ!」







静かだった空間に
響くその声は、
明らかに闇天狗のもので。







声のする方へ急ぐが、





「っ、こいつがどうなってもいいのか!」




またも同じ声が響き渡る。







その瞬間、




「…っ!」





男は智貴にナイフを当てる。