すると、 「…っ、黒龍がっ!」 「…黒龍?」 「…闇天狗が黒龍に 乗り込んできたんだ!」 「…っ!」 遥の言葉に頭が真っ白になる。 と、その瞬間 動き出した足。 「っ、麗ちゃん!!」 遥に呼ばれたことにも 気づかずに、 あたしは走り出していた。