「…ここって…」





それでもと思い、
聞いてみるが





「ここはね、
 俺たち獣牙の倉庫」


にっこり笑う優真。












…やっぱり…。





「…ごめん、帰ります」




あたしの正体を
知らないとはいえ
敵の倉庫に入るなんて。



そんなの駄目に決まってる。








…が、



「もう遅いよー」


しっかり掴まれた腕のせいで
優真と共に前へと進む足。