「…お兄さんも、 ひとりなの…?」 笑顔でそう言った。 だけど、 "お父さん"は その笑顔に悲しみが 含まれていることに 気づいていたんだろうな。 「俺はひとりじゃねえよ」 その一言が、 なぜかすごく温かくて。 なぜかすごく心地よかった。 だけど、 "友達泥棒" その言葉が何度も繰り返される。 "友達泥棒、友達泥棒、友達泥棒" … 「そっかあ、 じゃあお兄さんとは 友達になれないね」