その時、
分かってしまった。





目の前に広がる真っ白な空間。

鼻をかすむ消毒液のにおい。

隣で気持ちよさそうに眠る
竜聖の姿。




そして、
みんなの悲しそうな顔。









そっと、髪に手を伸ばすと
そこには柔らかな自分の髪。












「…隠してて、ごめん」







下を向いて、
あたしは話し始めた。