「…遥…」





助けに行きたくても、
思うように足が動いてくれない。








…もう、駄目だ…。







挙句の果てに、
俺の意識も
どんどん遠のいていく。







竜聖が
後ろからバッドで殴られた時、


きっとあの時から
勝敗はついてたんだ。






気づいたら
麗の姿が見当たらなくて。



探しに行きたくても、
鬼神組の下っ端が
そうさせてくれない。





倒しても、倒しても
次々と俺に殴りかかってくる男。





俺の体力は
奪われる一方だった。