-駿side-









「…はぁ、…はぁ」





倒しても、倒しても
一向に減らない男たち。







…正直、
限界はとっくに超えてた。




バットで殴られたところは
じんじんと痛み、

口の中は
血の味でいっぱいになる。







立っているのが精一杯で、
上手く避けることも
殴ることもできない。





それは遥も同じようで。






振り上げられたバットを
避けることが出来ず、
バサッという音とともに
地面に倒れこむ。