殴りかかってきた男に
回し蹴りをした麗。






その時、
髪の間から見えた。






真っ黒な龍のピアス。








それは

俺がずっと憧れてた、


何度も助けられた、


"ありがとう"
そう言いたかった、



海龍が
つけていたものと同じ。







そして、


たくさんの疑問と
その答えが
パズルのように
麗と海龍に当てはまっていく。





麗が強いのは海龍だからで、

獣姫にならなかったのは
海龍だから。



少し小さいと感じてしまう
海龍の身長と
麗の身長も同じくらいだ。