…っ!? そこで俺は、 目を見開いた。 麗の左腕からは 溢れんばかりの血。 「…麗っ!!」 そう叫んだものの、 麗がこちらに振り向くことはない。 …いつの間に怪我なんかしてたんだ。 あれだけ出血してるとなると、 そうとう深いはず…。 「…早く手当てしないと…!」 俺は麗のもとへと 足を進める。 …と、 その瞬間。