すると
あたしを押さえていた
2人はサッと手を離す。
「…っ、
い、行くわよっ」
そんな2人を見て、
怒り半分恥ずかしさ半分
というような顔をして
帰っていくリーダーの女。
そそくさと行ってしまった女を
下っ端の2人も急いで追う。
「大丈夫?」
3人の姿が見えなくなると、
優真と呼ばれたその人は
少ししゃがんで
あたしの顔を覗き込む。
164㎝と、
決して小さくはないあたし。
だが、
今あたしの隣に居るこの男は
180㎝近くある長身だ。
「…ありがとうございます」
自分でどうにか出来たものの、
助けてもらったのには
変わりない。
ペコッと頭を下げると